27年前の新人アニメーター募集要項 pic.twitter.com/2bGEaJX9r2
— 青いインク (@__blue_ink__) 2016年9月23日
こちら、スタジオジブリが1989年に新人アニメーターを募集した時の記事で、募集要項に加えて、業界の現状や求められる人材について過不足なく書かれていて求人広告の見本のような感じで良いなぁと思った。
その中で、お断りする方々の例として、以下のようなパターンを挙げている。
「絵が下手なんだけどアニメは大すきなんです」
「マニアなんです どんな仕事でもいいです」
「○○プロダクションで原画かいてます 一からやりなおしたい」
「無給でもいいです 現場を見たいんです」
なぜか。
この職場に何よりも必要とするのは適性だからです
意欲がなければダメですが
意欲だけでもダメです
あー、なんかコレが全てかなぁ、という気になりましたね。
平たく言えば、性に合ってるかどうか。
仕事(あるいは進路)をどう選ぶか。
今まで「好きなこと」「興味のあること」を軸に考えてたけど、土台には「適性があること」が必要なのかな、と。
「好き」っていう気持ちは、もちろん長く続くこともあるんだろうけど、30年40年続くかは分からない。
でも仕事はそういうスパンで続くわけで、好きでなくなっても続けられるか、と問われた時、少なくとも適性があれば続けられるんじゃないかという気はしてくる。
「好き」だけを支えにすると、好きでなくなった時にポキリと折れるだろう。
よく好きなことを見つける、やりたいことを見つける、というけれど、そうではなくて、性に合うことを見つける。
とりたてて好きなことも、やりたいこともない。けど、性に合うものなら・・。
そう考えると少し楽になるんじゃないだろうか。
好きで興味があって適性があれば最高だけれども、大抵の仕事はそういうものではないだろうし、数十年という長いスパンで、モチベーションMAXで取り組み続けるというわけにもいかない。
若さとパッションが失われても、ただ性に合ってる、というだけで無心で取り組めることもあるのだ。
職業は冷静に選びましょう
というのはそういうことなんじゃないかと思う。
適性を探る、そのために20代のうちに転職を繰り返してみるのは特別悪いことではない気がする。
どこでどう「適性」というものを感じ取れば良いのか、は最後にして最大の難問かもしれんけど・・。