7年半近く勤めた某F社を退職しました。
2月中に最終出社日を迎え、3月いっぱいで名実ともに退職となります。

エンジニアとして、複数人で開発する会社に入ったのはF社が初めてで、いわゆるサーバーマシンの扱いから、データセンター作業、フレームワーク・外部ライブラリを使ったシステム構築、月間数億PVの負荷分散や監視、新しい技術の導入の仕方、LAMPを始めとした環境の各種チューニング、企画・運用・サポート、アプリ開発に至るまで、多くのことを学ばせていただきました。

また、会社の設立から3年程度での入社だったので、会社の成長の半分以上を見ることができました。
良くも悪くも小さな会社だったので、特に人の出入りは会社の状態に直結しているところがあり、組織と人、という点ではエンジニアリングと同じくらい学ぶことがありました。

居心地の良い会社で、会社が大きくなろうと小さくなろうと終わりまでは見てやろうくらいに考えていましたが、M&AでExitという、まあ世間から見たらそれほど珍しくはありませんが、個人的にはちょっと意外な形で、思ったより早く終焉を迎えることとなりました。

会社としては社名も変わらず存続しているのですが、前代表始め会社を作ってきた人のほとんどがいなくなり、私の中のF社はそこで終わりという感じでした。

私は20代のころ比較的短い年数の間に3度の退・転職を経験していますが、今回は、もちろん20代のころのように気軽に(?)退職を決めたわけではありません。
33という年齢も年齢ですし、各種待遇や環境が過酷というわけでもありません。
惰性で続けるのであれば悪くない環境だと思っています。

それでも今回退職を決めたのにはいくつかの理由があります。
M&Aと、それによる会社の変化は、決断の大きなきっかけにはなりましたが、それだけが理由ではありません。

1.会社で吸収できるものは全て吸収してしまった
エンジニアとして、主に技術面での話です。

2.組織である必然性が小さかった
経営方針として、みんなで大きなものを作っていくというよりは、小さめのライン(エンジニア1人、デザイナー1人等)を複数作ってそれなりのものを目指すというスタイルでした。
それ自体は否定するものではなく、やりやすい面も多いのですが、組織である必要、またそこに所属する必要はあまり感じなくなっていました。

3.エンジニアリングによるサービス提供を目指すという姿勢ではなくなった
会社のビジネスの方向性と、自分がやっていきたいものの方向性にズレが生じました。

4.自分が求職中だったら、この会社に入社したいか?
答えはノーでした。

要するに、会社で学ぶことが無くなり、組織である必要が無く、やりたいことからは離れつつあったのです。
であれば、自ら学んで自分でやりたいことをやってみようかという気になりました。

どちらの道を選んでも得るもの・失うものがあります。
最後は単にどちらが後悔しなそうかということで決めました。

そういうわけで、今回は転職に伴う退職ではなく、独立のための退職となります。

F社ではそれなりに会社の柱となるようなサービスの提供や、新たな分野への挑戦もできたので、やり残したことがあるという感覚は無く、個人的には退職というよりは卒業的なイメージのほうが強いです。

幸い今は経済的な余裕があるので、当面の間、仕事の請負ではなく、独自にアプリ・Webサービスの企画・開発を行っていこうと考えています。