冬に買って放置されていたインスタントカップしるこを食べることにした。

お湯を注ぐだけでできるのだが、
これがまたおしることは思えない・・

確かに色とか香りとか、もちが入っているところはいいけど、
これはおしるこではない。
もちも葛湯並みになっている。

しかるに、容器には「おしるこ」と書いてある。
しかも、あの「本物の」おしるこのイメージ画まで添えてある。
小豆100%使用である。

これは、おしるこの代替品であろうか。
本物のおしるこのイメージを喚起させる役目を負わされているだけなのか。

それにしては、あまりにも我を主張しすぎている。

このような製法では本物のおしるこに及ばないことはメーカーも分かっているはずだし、
これを購入する消費者もそれを知っているはずである。
もちろん僕も知ってた。

にも関わらず、この容器は今食べているものが
「おしるこ」であると強弁している。

いや、しかし、本物のおしることは何かと言われても困る。
その意味で、このインスタント品がおしるこでないとは言い切れない。

然り、これもまたおしるこである。

単に自分の持つイメージとの隔たりが大きいだけだ。

かくして、私はおしるこを食べているのだ。

・・などと、食べている間中考えていた。

季節はずれのインスタントしるこは、
そこはかとない乖離の感をもたらした・・