青年を読んだ。

教養小説と呼ばれている小説。
主に小説家志望の主人公純一の視点から、
思索や議論、女性関係、考察がつづられている。

ところどころフランス語混じりなのが読みづらい・・
それともこの程度のフランス語は必修なのかなー。

以下、夏目漱石をモデルとした登場人物が言った
「新人」あるいは「新しい人」(ニュータイプ?)
についての、純一と友人大村の議論で。

捕われるのですとも。
縄が新しくなると、当分当たりどころが違うから、
縛(いましめ)を感ぜないのだろうと、僕は思っているのです

求め、打ちたて、破壊する。

このサイクルは世代を超えて行われるのはよくあるけど、
一人で実践するツワモノもいる。

どっちがいいとかは無いと思うけど、
打ち立てたものを破壊するのは、
なかなかできることではない。

そういう意味で、新人とは言っても、
破壊的な新人というのは日本では少ないですね、
という話が展開されている。

日本の新人について、

縛られた縄を解いて行くところに、
なる程と思うところはありますが

という評価。
この辺は日本人気質か。

中庸の精神とか、繊細なバランス感覚は
確かに刺激は少ないけど、それはそれで面白い。

人の心を動かすほどに徹底するのは困難だろうけど。
ゴルディアスの結び目をほどいちゃったとか、その位を目指したい・・

オススメ度★★

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