パルムの僧院を読んだ。

最近名作に凝ってますが、今回はスタンダールの代表作。

慣れない文体で最初ちょっと読みづらかったのですが、
慣れてしまえば問題なし。

登場人物は最初に名前が出た後は、
ほとんど肩書きで書かれるので、注意していないと、誰だか分からなくなります(笑)
男性は、公爵とか、伯爵、女性は伯爵夫人とかですね。

爵位についてはこちら(爵位 – Wikipedia)。

公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵の五爵ですが、これらは中国で始まったもののようです。
ヨーロッパのほうでは、Duke、Marquess、Earl/Count、Viscount、Baronで、
これを公、侯、伯、子、男に対応させているのは面白いと思うのですが、
もちろん厳密に対応するものではないようです。
こういった「位」を訳すというのもおかしな気はしますけど(笑)

さて、主人公は恋を捜し求めるファブリスですが、
やはり読み応えがあるのは公爵夫人の立ち回りでしょう。

ファブリスはひたすら自分の好きなように行動するのですが、
公爵夫人も負けず劣らず、自分の思うようにしています。

ただその質が少々違って、
ファブリスの純粋でストレートな行動と、
公爵夫人の持てる手段と才知による行動の対比が面白い。

もちろん、そこにモスカ伯爵などが加わるのですが、
これらの人物に共通しているのは恋や権力による「情熱」でしょうか。
各々の情熱によってその個性が描かれています。

しかし、最後のアネッタとか、ゴンゾは必要だったのかな・・

オススメ度★★★