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宮部みゆき - R.P.G.

2006/11/05

R.P.G.
R.P.G.
を読んだ。

短編には長いし、単行本にするには短いという、中編くらいの小説。
ということで、文庫書き下ろしだそうですが、さくっと1日で読めました。
ネットのコミュニケーションをうまく取り込んだ作品。

ミステリーものはあまり読んでないので、
こんなルールがあるとは知りませんでした。

地の文では虚偽の記述をしてはならない

自分は犯人当てとか、あまり興味が無いので気にしていませんでしたが、
確かに、言われてみれば、そうですよね。

ミステリの醍醐味は、嘘をつかないで読者を騙すという綱渡り的な記述の妙にある

なるほどね。

以下ネタバレになってしまいますが、
本書にもこのルールに違反する箇所があるようです。
「実は○○だったんだよー」みたいなやつでしょうかね。

ただ、インターネットというテーマには合っていて
面白いんじゃないかな、とも思います。

家族という役割を演じた人たちを演じるという
二重の「R.P.G.」が良いですね。

オススメ度★★★

表紙:Paul Klee

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ワンダと巨像

2006/02/12

ワンダと巨像
ワンダと巨像
(PS2)をプレイした。

以前紹介したICOを創ったスタッフによる最新作です。

続編ではありませんが、やはり雰囲気などはICOに通じるものがあります。
ICOを気に入った方なら、特に問題無いかと思います。

システムですが、今回もシンプル。
シームレスに続くフィールドを駆け巡って巨像を探し、剣で刺して倒す。

ただICOと違い、「腕力・体力に限界がある」「木の実を食べると限界を伸ばせる」といったゲームらしい要素も今回はあります。

メインアクションである「とんでもなく巨大な像に立ち向かい、それを倒す」というのは結構新鮮でした。
巨像に辿り着くまでは特にアクションは無いのですが、対戦が始まってからは、半分が巨像の「弱点」を目指すアトラクションとなっています。
まさに「攻略」という言葉がふさわしいものです。

逆にアクション系が苦手に方は、ちょっと難しい所もあるかもしれません。
ICOはパズル+アクション要素でしたが、本作はアクション+パズル要素といった所です。

アグロ(馬)の操作感と、対戦時の視線のコントロールなどがやや良くないことを除けば、ほぼ満足いく出来だと思います。

クリア時間は10時間強。
2周目や、タイムアタック、ハードモードなどもあります。

また、BGMには平成版ガメラ、精霊流し、起動戦士ガンダムWなどの、映画・アニメ音楽を手がける大谷幸氏が起用されています。
基本的にムービーや戦闘時に流れますが、こちらも素晴らしいものです。

* * *

作家の宮部みゆきさんが対談の中で、

ゲームには冗舌なものと寡黙なものがあると思うんです。冗舌なゲームって、まず物語の土台を説明するのに大変なエネルギーを費やしている。
でも、『ICO』と『ワンダ』は、すごく寡黙ですよね

と語っています。

寡黙ということは、つまり解釈の余地が残されているということなんですよね。

本作でいえば、ラストシーンなんかもそうなのですが、プレイヤーが自由に考え、解釈し、解答を設定できる。

それが面倒だったり、気持ちが悪いという人もいるようですが、個人的にはやはり、寡黙タイプは好きです。
冗舌タイプはヒットすれば最高なのですが、外れると解釈の余地が無い分、つらいものがあります(笑)

そんなわけで、久しぶりにICOを思い出してしまった方、
独特な世界に浸りたいという方は、試してみてはいかがでしょうか?

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