ノイタミナ枠とか、時々面白いアニメはあるけど、
魔法少女まどか☆マギカも、久しぶりに面白げなアニメだった。

最初は楽しい萌えアニメに違いないと思ってたのが、何話か進む間に平たく言えば鬱アニメだったという感じで、途中で録画予約もやめたんだけど、思い直して予約入れなおしたほどの、ある種中毒性というか、怖いもの見たさというか、そういうものを持ったアニメだった。

キャラクターデザインに蒼樹うめを起用しておいてこの内容、というところからも分かるように、基本的には視聴者の予想を(良い意味で)裏切る、あるいは上回る展開が続き、要所要所、1話に1個、衝撃的なシーンがあるという印象。

全体の構成も良くて、上記のような展開のある1~9話が、さらに10話の伏線になっているという、最後まで飽きさせない工夫がされている。

9話まで普通の話で10話で真相が、っていうのはよくあると思うけど、9話までもなかなか衝撃的な展開なので、10話の事実がさらにインパクトがある。

# しかし、10話の前に震災が起きて、10話は一部地域での放送、11・12話は放送中止ってどんなタイミングよって気はしたけど……
# (ともかく10~12話は先日まとめて放送された)

とりあえず、個人的な解釈としては、「希望」の再考、が主張されているのかな、という感じ。

絶望とは死にいたる病である。自己の内なるこの病は、永遠に死ぬことであり、死ぬべくして死ねないことである。それは死を死ぬことである。
キルケゴール

魔法少女にとっては、絶望が文字通り死にいたる病になってしまってるんだけど、では、希望が絶望を克服しうるか、という話で、まどかは希望を信じたんですね。
結果、世界には引き続き、希望がある世界になったけれども、問題は何一つ解決しなかった。
(もちろん、まどかが願った「希望」それ自体は何かを解決するものではないからね)

そして、なお続く魔法少女の無限の戦いに、希望は「がんばって」とささやく。

この「がんばって」のところ、すごい邪気が漂った演出になっていて、ここで「希望」がささやく「がんばって」がすごく残酷なものに思えた。

絶望は、確かに希望によって克服できた。
では、希望は我々をどこへ導いてくれるのか。

希望を批判するわけではないが、希望とは何か、再考を促すという点で面白い内容だった。

関連サイト:
魔法少女まどか☆マギカ公式サイト