しろログ

日々巡り会ったものの感想・レビュー

Month: 8月 2008

マリー・アントワネット

マリー・アントワネットを見た。

マリーがフランスに入るところから、ベルサイユを脱走するところまでの内容。

気になってたんで期待してたけど、微妙。
今に面白くなるに違いない、そろそろ面白くなるだろう、いよいよ……
と思ってたら終わった。

スタイリッシュな演出をするとマリーの人生が描きづらく、
マリーを描くとスタイリッシュさが出せないという、ジレンマに落ちいっていて、
結局それが最後まで解消されてなかったと思う。

なので、ワンシーンとして良いところはいくつかあったけど、全体として見ると、
単調かつ冗長で眠くなる、という結果になっているように思った。

ベルばらとかでちょっとした予備知識があったからいいようなものの、
それすら無いと余計意味不明だったと思う。

あまりおすすめできない作品。

関連リンク:
公式サイト

BUFFALO ワンセグチューナ DH-KONE4G/U2DS

BUFFALOのワンセグチューナー 高感度版〈ちょいテレ〉 DH-KONE4Gを買ってみた。

埼玉南部だが、付属のアンテナを使えば1~12chを普通に受信できた。
ただし、画質・音質はYouTube並。
がっつり長時間視聴したい人にはおすすめできない。
画面の隅っこで流しっぱなしするだけでいい人向け。

テレビは無くてもいいくらいに思ってる自分には十分な一品。
一応4Gのメモリ内蔵のものを買ったけど、これは使わないかも……
ノートPCとかで持ち出して見たり、録画したりなどする人にはいいかもしれない。

夏目漱石 – 二百十日・野分

二百十日と、野分を読んだ。

二百十日のほうは会話主体でさくっと読める。
友人同士の二人があれこれ話しながら山に登る話。
主張しつつ笑いどころもある佳作だと思う。

作品としてもっと良かったのは野分のほう。
3点ほど印象に残った箇所を。

1.漱石らしい自己本位の主張

一能の士は一能に拘泥(こうでい)し、一芸の人は一芸に拘泥して己れを苦しめている。
(中略)
「自己が拘泥するのは他人が自己に注意を集注すると思うからで、つまりは他人が拘泥するからである。……」

わが道を行くべく、拘泥しないために、
一、他人が自分の何かに拘泥しても、自分は拘泥しないこと
これは難しい。

二、拘泥しなくてすむように大樹に寄る。時流に従う。
これはやりやすい。

いずれにしろ、むやみに他人の視線に拘り、
つまらないことで時間をとられて、
成すべきことを成せない、ということが無いようにせよという主張。

2.観察眼が光るシーン

ここだけ抜き出すと分かりづらいかもしれないが、
親友(高柳君)を結婚披露宴に招いたシーン。
高柳君は予想外にみすぼらしい姿でやってくる。

世の中は「これは」と思った時、引き返せぬものである。高柳君は蹌踉(そうろう)として進んでくる。夫婦の胸にはっときざした「これは」は、すぐと愛の光りに姿をかくす。
「やあ、よく来てくれた。あまり遅いから、どうしたかと思って心配していたところだった」偽りもない事実である。ただ「これは」と思った事だけを略したまでである。
「早く来ようと思ったが、つい用があって……」これも事実である。けれどもやはり「これは」が略されている。人間の交際にはいつでも「これは」が略される。略された「これは」が重なると、喧嘩なしの絶交となる。親しき夫婦、親しき朋友が、腹のなかの「これは、これは」でなし崩しに愛想をつかし合っている。

漱石作品はこういう描写が多くて面白い。

3.最終シーン

これも流れの中でのことなので、抜き出して紹介するのは難しいが、
クライマックスの盛り上げ方はいつもすごいと思う。
彼岸過迄なんかもだったけど、
停滞気味な流れから急展開させることによる迫力は相当なもん。
それをラストにもってくるんだからつい感動してしまう。

この辺は魅せ方のうまさだなー。
重要な主張はもっと地味にやってるけど、物語としてエキサイトさせることも忘れてない感じ。

オススメ度★★★

関連記事:
夏目漱石 – 彼岸過迄

関連リンク:
青空文庫 夏目漱石 野分

絵画を理解するのではなく愛する

現代将棋とモダン・アートを読んでいて、そこの引用になるほど、と思ったのでメモ。

・「ピカソの不満は、人が絵画を「理解しよう」とすることにあるのではなく、人が絵画を「愛そうとしない」ことにある・・・」(「20世紀美術」 高階秀爾著)

小鳥のさえずりや、一輪の花を、「理解しよう」とする人はいない。
ただ、愛する。

しかし、絵画や音楽になると、まず理解しようとする。

「絵画をまず理解しようとする人」になんとなく違和感を覚えてきたのだが、
その理由が(ちょっとした衝撃と共に)やっとはっきりしたので、メモっとく。

関連リンク:
現代将棋とモダン・アート
現代将棋とモダンアートについての雑談

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