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日々巡り会ったものの感想・レビュー

Month: 11月 2006 (page 1 of 4)

ドナルド・D・パルマー – サルトル

サルトル
サルトル
を読んだ。

「表紙にはBEGINNERSとあるが、どんなものやら…」
としかめっ面して開いてみたら、
あれ、これ、ちくま学芸文庫だったよな、と思うくらいはじけたレイアウト。
つい買ってしまいました。

挿絵が多用され、書体やレイアウトも凝ったものになっています。
最近読んだ中では、挿絵の雰囲気などが
「おもしろい」のゲームデザイン – 楽しいゲームを作る理論
に近いものがあります。一コマ漫画みたいな。
こういうの結構好きです。

パッと見、オカルト本みたいな気がしないでもないですが、
中身は結構噛み砕かれていて、読みやすいと思います。

特に近・現代の哲学に疎い(ちなみに古代、中世も疎い)自分でも
なんとなく概観がつかめた気分。

須田先生は「哲学は知ってる人が解説してくれないと、なかなか…」
とおっしゃっていましたが、確かにそうだなぁ、と思います。
まず全体をなんとなくつかめるものが必要です。

オススメ度★★★

関連記事:
サルトル – 実存主義とは何か
サルトル – 嘔吐

古人の糟粕

読書をしていた斉の桓公に扁(へん)は言った。

「その本は聖人の残りカスですね」(続き(中ほどから))

糟粕(そうはく)は嘗めてはならない。

糟は糟として、ただ自分の肥しとすれば良いのだ。

箱庭ノベルズII ver0.53

画面エフェクトイベントを追加しました。
雨、フラッシュ、クラッシュが使えるようになりました。

箱庭ノベルズII

GIFアニメをロードするIMGでonload使う時の注意

とかやってる時、IE7だとGIFアニメのコマが再生されるたびに
loadedが呼ばれるらしい。Firefox2ではそんなことは無かった。

なので、こうした。

var img = document.getElementById('GIFアニメをロードするIMGタグのID');
img.onload = function() {
alert('1回だけ呼んでね');
this.onload = null;
}

神林長平 – 帝王の殻

帝王の殻
帝王の殻
を読んだ。

あなたの魂に安らぎあれに続く、二作目。

時間的には「あな魂」の260年前の出来事らしい。

本作のキーワードはなんと言ってもPAB(パブ)。
PAB(Personal Artificial Brain = パーソナル人工脳)は機械で、
人は生まれたときから、このPABを会話でもって育てます。
PABは、いわば内なる自分の具現化です。

PABが無かった時代には、心の中でしていた自己との対話を、
人と話すように行えるわけです。

このアイデアだけでお腹いっぱい。
(一応、テーマとしては「父と子」があるのですが、そういう意味では
なんとなくテーマが2つあったような・・)

主人公恒巧(のぶよし)とそのPABの絶妙なバランスが最高。

PAB:死ぬ前に言ってやりたかったな。『父さん、おれはあんたが憎い』と。だが言えなかった。こわかったからな

恒巧:愛していたんだ

PAB:まさか - 愛していたから、憎いと言えなかったというのか

恒巧:憎しみも愛のうちなんだ

PAB:……そうかもしれないな

恒巧:おまえにそれがわかるのか

PAB:わかるさ

恒巧:おまえはおれだからか?

PAB:おまえといちばん親しい、喋り相手だからだ。

この微妙な感覚の差異は、恒巧とそのPABの間に一定の空白時間、
つまり(恒巧が旅に出ていて)会わなかった時間があったからこそ、
生まれたのだと思いますが、
あなたはわたしだ、というPABもいる中で、
このセリフを言わせる恒巧は(割と)幸せ者でしょう。

こういった、登場人物とそれぞれのPABとの「関係」が、
上手く書き分けられている所にも注目です。

オススメ度★★★

関連記事:
神林長平 – あなたの魂に安らぎあれ
神林長平 – 膚の下

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