つれづれ - しろログ

高慢と偏見(DVD)

2006/02/27

高慢と偏見
高慢と偏見
を見た。

が良かったので、DVDを見てみました。

これは良い!
もう、原作に忠実すぎです。
迷ったけど、買って良かった。

原作であれだけキャラが立っていれば、役作りも意外と楽なんじゃないかと思ってしまいますが、それは逆で、キャラが薄いほうが、作り手としてはある程度自由に解釈できて楽でしょう。
見るほうも「そんな感じかも」という視点で見られます。

しかし本作では、多くの人が共通したイメージを持っていますので、それを壊さずに映像化しなければならないわけです。

それが見事に成されていたという点で★5つ。

特にベネット一家、ビングリー、ダーシーの主要キャラは文句なしですね。
(コリンズやミスタ・ガーディナーはもう少しやせているかと思ったけど(笑))

人物だけでなく、風景や建築物もすばらしい。
映画と違い、5時間という時間がありますので、
無理なく物語の世界を表現できています。

原作を読んでいなくても十分面白いかとは思いますが、
ぜひとも本を読んでから見ることをオススメします。
その再現度の高さに驚くでしょう。

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シンプルに攻める - 初心者と達人の狭間で

2006/02/15

今では、インターネットという言葉を知らない人はだいぶ減ってきたようですが、
では実際「webサイトとは」と問われた時にいくつかサイトが思い浮かぶ人は
実はそれほど多くないのではないかと思います。

そんな中、UI革命やweb2.0現象が広まってしまうのは、いかにこの業界の変化スピードが早いかを物語っています。
ネットに慣れていない人が慣れる前に、AjaxやDHTMLによるUI革命が起きているわけです。

この革命は「慣れていない人でも、簡単に使えるようになった」という類の革命というよりは、既存のハイパーリンクに飽きてしまった人のための革命という気がします。

実際、web2.0と言って、もてはやされるサービスには、面白いと思う反面、
自分の親が(場合によっては友人でさえも)理解できるのかどうか疑問に思うものがあります。

それでは、懇切丁寧なサイトが良いのかと言うと、一概にそうではありません。

誰にでも経験のあることだと思いますが、親切はおせっかいになることもあります。


青い下線のある所は、マウスのカーソル(矢印)をそこに合わせて、マウスの左ボタンをクリック(押す)と、それに関する別のページが表示されます。

などと、全てのページに書いてあっても、助かるのは最初の一回だけで、後は無用の長物なわけです。

* * *

それでは、初めてでも分かりやすく、慣れても飽きがこないものは何か、という話になるのですが、
これは、やはり「シンプルなもの」ではないかと思うのです。

結局、使う人はあらゆる思想や、目的の背景を持って来るのですから、
それに対応するには、できる限りシンプルに、
あらゆる解釈に耐えうる作りにしておくことが必要ではないでしょうか。

例えば、丸い物体でも、白と黒で六角形と五角形の模様が付いていれば、
もうほとんどサッカーボールでしかないのですが、
そのまま置いておけば、リンゴかもしれないし、惑星かもしれないわけです。

もし、その丸い物体を、色んな人に見てもらいたいなら、
下手に装飾して、一部のサッカーファンしか集まらないよりも、
そのままを置いて、食べ物好きや、天体学者も集まってくれたほうが良いわけです。

「シンプル」というのは何も、画像使うな、とか、
リンクは下線付きの青文字だけにしろ、という意味ではありません。

自分の提供したいものを、余計な装飾や親切を省いて提供しましょうということです。

先の例で言えば、サッカーファンを集めたいなら、やはり白と黒の装飾は重要なわけです。

しかし、必要以上の装飾をすると、初心者のユーザーには説明しなくてはならないし、
慣れたユーザーにとってはジャマなものになってしまうのです。

では、何をもってシンプルさを磨くのか。

それはもう自分が何をしたいのか、という「目的」。
そして、それを誰が見るのか、使うのか、という「対象」。
この二つを明確にしていくことではないでしょうか。

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「好きなこと」を仕事にすべきか - 美について

2006/01/21

美しいものに感動する機会がもっとあってもいいんじゃないかと思って考えてみました。

特に小学校では、実学としての英会話や株式投資やパソコンなんて教えていないで、美しいものを感じる心を育てることが必要だと思います。

もしかすると「好きなこと」ではなく、「美しいと思うもの」を職業に選ぶとうまくいくのではないかと思ったからです。

例えば、

一面に広がる小麦畑が何よりも美しいと感じたら、小麦農家。

株価チャートがこの世の美の極みだと思ったら、証券アナリストやトレーダー。

非の打ち所の無い論法こそ、と思ったら弁護士。

E=mc2で卒倒しそうになったら数学・物理学者・・・

などなど。

もちろん、たいていの人が思う「ああ、美しいな」程度ではなく、「こんなに美しいのに何故理解されないんだ」とか「他の人が感じている以上に美しいと思ってる」くらいが前提ですが。

私の恩師の一人は「かわいいものは所有したくなる。美しいものは生み出したくなる」とおっしゃっていました。
かわいいものは所有できれば満足なのですが、美しいものは生み出せないと満足いかないということです。

単に「好き」というのでは「かわいい」と感情的に同レベルであり、どんなに好きなものでも所有できてしまうと、そこで終わってしまいます。

しかし、「美しい」は生み出さなくては満足できませんので、なんとか生み出そうとします。
しかし、大抵はうまくいきません。
小麦は枯れるし、株は大損。口げんかにも勝てないし、ピタゴラスの定理も証明できないかもしれません。
それでも、美を感じる心がある限り、生み出したいという欲求は持続し、何度失敗しても再び挑戦できます。

そして、この生み出したいという欲求は、美を感じる感性が強ければ強いほど、高まっていくのではないかと思います。
およそ一流と呼ばれる人は、この美的感性が鋭く、強いのではないでしょうか。
つまり美を感じる心があればこそ、常に向上心を持つことができ、とんでもない偉業を成し遂げることができるのではないかと思うのです。

好きなことは仕事ではなく趣味にしろ、というのは正しいのかもしれません。
趣味は所有・習得してニコニコしていれば良いですが、仕事には向上心が必要です。

* * *

そういうわけで、学校では是非、美を中心に授業をしてみたらどうかと思います。
もちろん、毎日美術の時間を設けて、絵画を鑑賞させろ、というのではありません。
あらゆる教科で、その美しさを説くのです。

例えば、嫌われる傾向にある数学や物理などは、特に美しさを説くべきだと思いますし、また説きやすい教科だと思います。
「数学とか、+-×÷だけありゃ、実際困らなくね?」とよく言われますが、これは数学で美しさが教えられていない証拠です。

問題集も、ただパターンを暗記するためのものではなくて、その美しさを実感できるものであるべきです。

もちろん、それでも皆が同じように数学が美しいと思えるわけではありません。それは当然です。
だから全ての教科で行う必要があると思うのです。
もし、義務教育を終えた段階で、美しいと思えるものが無かったら、無理に普通科高校に進学するのではなく、別の道へ美を求めても良いと思います。

さらに付加価値として、このように美しいものに対する感性が鋭くなっていると、社会全体がより良いものになると思います。
例えば、ゴミやタバコのポイ捨ては減るでしょうし、人を騙すような犯罪も減りそうです。
(まあ、この辺は道徳教育の役割も大きいでしょう・・)

いずれにしろ、美に対する感性を磨くのは自分の人生にとってプラスになるのは間違いないと思います。

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「考える」をさぼらない

2006/01/12

以前、「あまり本を読まないという学生に本を紹介する」という番組を見ましたが、その学生の一人に本のあらすじを紹介したところ、
「(本の主人公は)なぜ、そんなことをしたの?」
「どうしてそうなの?」
という質問をしていました。

疑問を立てることは重要なことですが、その解をすぐ求めようとするのは、現代教育の悪しき成果なのかもしれません。

大学入試でも、ほとんどマークシートだったりするところもあります。
既に答えが示されていて「この中から選びなさい」ということです。

つまり、答えはそこにあるものだと思っているので、
(紹介する人がいれば、その人は当然答えを知っているのだろうと思い)
「どうして?」と聞いてしまう。

「考える」という過程が無いか、短いように思えるのです。

* * *

おおげさかもしれませんが、人間、何をさぼっても、決してさぼってはならないのは「考える」ことだと思います。

考えることは疲れます。

言葉には出さなくても、それをしゃべるのと同じくらいの労力が必要なのではないかと思うほどです。

まして、考えることに終着点はありませんので、続けようと思えば、いくらでも続けられます。

それでも、誰もいない部屋で一人延々と考えることは、必要なことだと思うのです。

考えることに対して忍耐力が無いと、即座に判断しかねる問題に直面したとき、恐らく誰かに決めてほしくなります。

面倒なことは、白か黒かで提示してほしいと思うようになります。

* * *

改革を続けるのか続けないのか、郵政民営化するのかしないのか。
問題を単純化して訴えた自民党は圧勝しました。

別に自民党を批判するつもりはありません。
見事な戦略です。

ただ、投票した人が、自民党に票を入れた際、それは考えたうえでのことなのか、
それとも、考えることを怠け、提示された二択から選択したのか。
それが重要な所だと思います。

その「考える」ために有用なのが本だと思いますが、そもそも考えることを知らないか、苦痛な人にとって、本に興味を示さないのは当然かもしれません。

「考える」を前提として持っていないと、ちょっとでも抽象的な表現や、寓話が出てくると「わけわかんない」になってしまいます。

しかし、「わけわかんない」のは恐らく全ての人がそうなのだと思います。
時には作者でさえもそうだったりするかもしれません。
その先はもう、考えるか考えないかしかないと思います。

考えた結果が正しいとか、間違っているとか、そんなのは必要ありません。

後になって、あの時の考えは正しかったとか、やっぱり間違いだったかも、と思うことはありますが、いずれにしろ「考える」力は確実についていくと思います。

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分類とキーワード

2005/12/19

たまたまなぜネットではディレクトリが敗れ、サーチとタグが勝利するのかと、今読んでいる本の内容が重なっている所があったので、メモ。

かつて、ディレクトリのYahoo、ロボットのgoo、という時期もあったが、今やYahooのディレクトリは下のほうへと追いやられ、検索もGoogleちっくなものに変わっている。

確かに、ネット世界がある程度見渡せた時期は、ディレクトリサービスは使いやすかった。
gooのようなロボット型のインデックスアルゴリズムが、それほど優れていなかったころ、
サイトの質を重視したい場合は、Yahooのディレクトリから探していた。

しかし、爆発的な勢いでコンテンツが増加している今日、人力による一元的な分類には限界が来たことは、YahooがGoogleタイプの検索システムを前面に出したリニューアルを見ても明らかなようだ。

そして、今ネットに台頭し始めたのは、「キーワード」や「タグ」である。

タグはそれほど浸透していないかもしれないが、キーワードは検索には必須の要素となっている。

ところで、今読んでいる本は、90年に出版された本なのであるが、この15年前の本の著者は既に、情報を引き出す要素として「キーワード」の採用を提案している。

(ちなみに1990年といえば、25MHzのCPUに8Mのメモリ、100MBのHDDのパソコンが200万円で売っていた時代。
ゲームで言うと、スーパーファミコンが次世代マシンとして登場したころである。)

そのキーワードの設定は作者や第三者が行い、そのキーワードはコンピューターに入力し、検索できるようにすれば良いとある。
(そういう意味で、これは今で言う「タグ」にあたるものだろう)

ネットでは、キーワードの抽出・管理を、例えばGoogleが行い、タグも写真共有サービスflickrはじめ、一部で付けられつつあるようだ。

そんなこの本が何の本かと言うと、「分類の発想」という分類学の本だったから、ちょっと面白いと思った。

著者曰く、分類手法等の発達に関して、歴史があり、特に優れているのが生物関係の学問で、人文学・社会科学などにおける分類はまだ初期段階ということである。

ネットでは、分類が極まってキーワードやタグが発生したわけではなく、分類しきれずにキーワードの必要性が出てきたわけであるが、もしネットにおいて、この「分類」が未発達なのだとしたら、確かに一時的には「ディレクトリが敗れ」たのだとしても、まだ復活の余地があるような気もする。

ただし分類に限界があるのは事実なので、ディレクトリが今までと同じディレクトリとして復活するかは難しいように思える。

個人的にはGoogleのような精度の高いキーワードサーチでも、しばしば結果に不満があったりするので、少なくとも現在のようなサーチ形式が長く続く保障は無いと思っているし、キーワードとディレクトリが融合したようなサービスも十分期待できると思っている。

朝日選書409 中尾佐助著 分類の発想 思考のルールをつくる

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