リーナス・トーバルズ - それがぼくには楽しかったから
デイビッド・ダイヤモンドとの共著、
それがぼくには楽しかったからを読んだ。
Web業界にいて知らない者はいないLinux開発者のLinusが、
その人生哲学やLinuxについて語っている。
もちろんコンピューターのことに明るいほうが楽しめるけど、
あまり詳しくない人でも、興味があればオススメできる。
そして、コンピューターをいじってる人は何が楽しいのか少し分かるかもしれない。
物理学では、世界がどのように作られているかを見つけ出そうとするけど、コンピューター・サイエンスでは、自分で世界を作るのだ。
プログラミングは何かを築く行為であり、
その世界では自分が神となる。
悪役だが、トレインマンの言葉は象徴的だ。
ここは俺が作ったのさ。
ここじゃ、ルールも俺が作る。
ここじゃ、俺が神だ。
MATRIX REVOLUTIONS
ちなみに自分の創造したはずの被造物が思い通り動かずに苦しめられるのは、
実際の神と同じではある。
芸術と技術をどのように組み合わせるかの問題だ。
単に使うだけならソフトウェアなんて動けばいいのだが、
やはり同じ動作にも実現方法はたくさんあって、
芸術的なやり方から、そうでないのまで様々だ。
絵画にも、モナリザのようなものもあれば、
単に絵の具をぶちまけたようなものがあるようなものだ。
そして、やはり美しいものは生み出したくなるのである。
そうして、日々コンピューターに向かう。
プログラミングに夢中になる理由のほとんどは、
自分が創造主になれることであり、
自分の能力次第で美しく仕上げることができる、
ということにあると思う。
これはほとんど全ての芸術と同様だと思う。
多少なりとも生存が保証された社会では、お金は最大の原動力にはならない。
人は情熱に駆り立てられたとき、最高の仕事をするものだ。
オススメ度★★★★
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