青空文庫にあった「私の個人主義」をさくっと読んだ。

漱石が自分の道をどう歩いたかについて。
学習院大学での講演なので、要点だけが語られている。

今の生活よりも、自分に合った生活があるんじゃないだろうか。
チャンスがあったら、そちらへ飛んでやろう、という気持ち。
そういう根無し草のような感覚を持っていたと言うのは分かるなー。

それは結局、自己本位になりきれていないということに気づいて、
悟ったように道が開ける、という流れ。

自己本位というのは、自分で考え、自分で判断し、自分なりの価値を持つことだ。

他人の説明で自分自身を納得させない。
疑問を持ったら自分で調べて、考えて、判断する。
他人の説明は文字通り「助言」に過ぎない。

と、言われてみれば、なんのことはない。
とっくにそう思ってるぜ、なんて思いながら、
気が付くとフワフワしてる自分に自戒の念をこめつつ、再確認。

自分にとって、漱石って苦悩の人っていうイメージがあるんだけど、
苦悩のうちに道を見出す、みたいな所が好きだな。

たぶん頭の中で、あーでもない、こーでもない、というのがものすごくあったと思う。
そして、そういうのが色んな作品中で描写されてる。

行動だけ見れば至って普通なのに、そこに至る思考プロセスの描写が面白いんだな。