あなたの魂に安らぎあれを読んだ。

麦撃機の飛ぶ空がいい感じ、と思って本作。
帝王の殻、膚の下に続く三部作の一冊目らしい。

あのですね・・おもしろいです。
ハイペリオンの時もそうだったけど、
もしかしてSFと相性がいいのかしらん。
たまたまいい本に当たってるのかな。

幻に支配された地下に住む人間と、
より人間らしい生活を送る、地上に住むアンドロイドを通じて、
「何故、私は存在するのか」という自己存在意義を問い続けるお話。
永久に続くテーマですね。

存在意義が無いと分かると、人間(の魂)は堕落していきます。
堕落しないのは、少なくとも「存在意義が無い」と確信できる状態ではないからです。

自分の存在意義があるのか無いのか、
その自問行為は存在意義の一つとなりえますが、
魂を疲れさせるものです。

魂が安らぐのは、自分の存在意義について問う必要がなくなるとき。
すなわち、その解を持つこと、
あるいは動物となること。

問うことをやめたり、気づかないふりをするのは、
高等な動物にとどまるようなものです。
それはそれで安らぎを得られるでしょう。

「あなたの魂に安らぎあれ」か・・

オススメ度★★★★

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