ICO
ICO
(PS2)をクリアした。

去年はあまりゲームもしなかったのですが、単にエンターテインメント・暇つぶしというだけでなく、発想の手助けになることもあるのではないかと考え、今年はもうちょっと積極的にゲームに触れようかなと思います。

というわけで、今年のクリア第一弾ICOです。
2001年発売ですので、もう5年目になるんですね。
今はBestで出ていますので安いです。1800円。
(ちなみにAmazonで初版(?)の未開封が75,000円で出てました・・)

買った理由は「手をつなぐ」という珍しいアクションがあったから、というだけなんですが、出会えて良かったと思える作品です。

水やフォグの表現など、映像技術的には既に完成の域に達していますし、キャラクターの細かい動作も面白い。
(意外にもモーションキャップチャーではなく、ハンドメイドだそうです)
操作パターンもシンプルで直感的です。
ロード時間も短くストレスになりません。
特定言語に依存しないなど、世界観もよく統一されています。

BGMが無く、鳥のさえずりや水の音などしか聞こえないのもいいですね。
謎解きモノでBGMあると耳に残って仕方が無いので・・

プレイ時間は10時間ほど。終わってみれば、ちょっと短い気もしますが、コンパクトにまとまってていいのかな。
足りないくらいがちょうどいい、というか。

って、ベタ褒めですが。

公式サイトのインタビューによると、海外で49万本、日本で16万本売れたようです。
(日本の皆さん、もったいないですよ(笑))

そこで面白かったのは、日本と海外で評価の観点が違うということです。

日本では、儚さや切なさといった雰囲気に評価が高いのに対し、
海外ではそれプラス、ゲームの革新性が評価されたと言っています。

ここで「それ(雰囲気)プラス」と言っていますが、日本と海外では恐らく違う性質のものです。
つまり海外でいう雰囲気とはatmosphere(空気感)であって、光の効果が美しい、とか鳥のさえずりが効果的といった、あくまでもゲームのオーディオ・ビジュアル効果としての雰囲気である、と。

しかし、日本で評価された雰囲気というのは日本人が昔から持っている「もののあはれ」的な部分があるハズだと思っています。
かつて栄えていたであろう城の廃墟と、今も変わらず広がる広大な海や森、太陽といった自然との対比の中に感じるものがそれです。

少なくとも自分はこの作品で「もののあはれ」を感じました。
そこが最も好きだったりするのですが、英語ではこれに対応する言葉はなく、理解されにくいようです。

従って、海外ではやはり、ゲームの革新性が主に評価された点になると思うのですが、
それは例えば、ゲーム特有の数値パラメータや、派手な攻撃エフェクトを用いないことで、生身の人間を感じてもらう(=プレイヤーとイコを同期させる)手法などでしょう。

普通の人間よりは多少強いと言っても、やはり高いところから落ちれば死んでしまうわけで、高い壁を伝ったり、垂れ紐にぶら下がったり、手すりの無い橋の上を移動したりする時は、普通のゲーム以上にスリルがあったと思います。

このような不要な演出を極力排除し、対象を浮き彫りにする、といった引き算の手法は参考にしたい所です。

何はともあれ、いいゲームスタートが切れました。

◆リンク
ICO 公式サイト(音注意)ペーパークラフトとかあります(笑)
海外サイトではmp3もあるようです。
宮部みゆきさんによる小説もあります。

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